器機内への媒体の導入手順を誤った場合、熱衝撃が発生することがあります。特に媒体間の温度差が50℃以上の場合、対策が重要になってきます。

熱衝撃は、含侵グラファイトの内部構造に由来する現象です。従来のグラファイトは、内部孔を熱膨張が顕著な素材であるフェノール樹脂で埋め込んでいます。そのため、過大な膨張と収縮の繰り返しによりグラファイトの内部構造に負担がかかり、寿命が短くなる傾向にありました。

GT社では熱衝撃に対処できるような素材の開発に身を乗り出してきました。

微小粒子を仕様のGT KELITE +は、100℃までの媒体間温度差に対処しています。

GT FLONとGT CARB+は、さらに200℃までの温度差に対応しています。

熱衝撃の事例